高度な学術専門知識と高い倫理観が求められる
MR(医薬情報担当者)の仕事

「MR」(Medical Representatives)は製薬会社の代表として医療関係者に医薬品の効用や副作用などの情報を提供する、高度な学術専門知識と高い倫理観が求められる仕事です。市販後の調査結果を開発部門にフィードバックしたり、最新の学術情報の提供や研究会・セミナーの企画運営など、ドクターの薬物療法パートナーとして活動することも重要な仕事です。

MRってこんな仕事

MRの仕事は大きく3つの業務に分類することができます。

①医療現場での情報発信・収集

医薬品は正しく使用されなければ効果を十分に発揮できないだけでなく、副作用をはじめとする種々のリスクを増大させることになり兼ねません。そこで製薬企業にとって、医療現場で自社の医薬品が患者さんに最大限の効果を発揮できるよう、またリスク低減を図るための情報提供や推進といった業務は非常に重要です。MRは医療スタッフとの対話を通して、医薬品の適正使用を推進しています。

②自社医薬品を新規採用していただくために

世の中にはたくさんの医薬品が存在するため、自社製品をすべての医療機関が常備、処方できるわけではありません。そこで医療機関に自社製品を新規採用していただく事がMRの重要な業務の一つといえます。

③具体的な症例で治療の効果を説明

MRが業績を上げるには、先生方に現在処方されている競合の医薬品を自社医薬品へ切り替えていただくか、新しく来院された患者さまに新規処方をしていただくかのどちらかになります。そのために、自社医薬品を使用してくださっている先生とターゲットの先生を交えたドクターによる勉強会を企画したり、講演会を開いたりすることもあります。

求められる資質、知識

医療関係者の薬物治療パートナーとして仕事をするMRは、高い専門知識と倫理観が必要です。

①認定資格試験を受験

MR認定試験に合格し実務経験を6カ月間積むことでMR認定資格を取得することができます。ただし、教育研修施設で受験資格を得た場合はMR認定試験合格後、製薬企業またはCSOに入社し、実務教育150時間と実務経験6カ月間が修了しないとMR認定証を取得する事ができません。

②厳格なルールの遵守と高い倫理観

製薬業界の営業活動は、他の業界では見られないほど厳しい倫理規定があります。医療用医薬品プロモーションコードや公正競争規約といった業界の自主的なルールの遵守が求められます。顧客である医療関係者に対して物品や金銭の提供や接遇などは厳しく制限され、違反をするとペナルティを科せられることもあります。

③専門性の高さ、領域の広さ

特定分野の疾患に関する医薬品を担当する専門領域MRと、さまざまな分野の医薬品を担当するMRとがあり、前者には領域に特化した高い専門性が、後者には幅広い薬剤及び疾患の知識が必要となります。